野猪大改造-第04集.doc
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『恋の告白作戦』 朝、一緒に登校する桐谷修二(亀梨和也)と上原まり子(戸田恵梨香)。 「見てる。見てる。どいつもこいつも。 そりゃそうか。 俺たちは誰が見ても理想のカップルだもんな。 でも彼女とちゃんと付き合う気はない。 短い高校生活を、そんなことだけで使い切ってしまうのは、 あまりのバカすぎるから。」 年に1度行われる隅田川高校の恒例行事! 公衆の前で『愛の告白』を行うという『1・1・4 (イイヨ)』。 告白出来るのはただ一人。 告白した相手がOKなら上から花が、NOなら水が降ってくる。 草野彰(山下智久)が小谷信子(堀北真希)に 「おっはーだっちゃ。コンコン!」と声をかけると 「あんた達出来てんじゃないの?」「キモイ!」 「最悪のカップル!」「イイヨの日に告白しちゃえば?」 バンドー(水田芙美子)たちがからかった。 「何がイイヨだ、クダラネー。」 =屋上= 彰は修二と信子に『野ブタ。プロデュース大作戦手帳』を渡す。 黒い手帳のブタのシールが付いている。 「何で俺がさ、お前らと一緒の手帳持たなきゃいけないの?」 と修二は不満そう。 手帳を開くと11月4日に『114の日』と赤字で書かれている。 彰は修二にこの日みんなの前で野ブタ。に告白すれば、野ブタ。は一機に 人気者になる、と提案する。 「ふざけんなよ。何で俺がそんなことしなきゃいけないの!?」 「ていうかなんでそんな怒るかな。カルシウム足りてますか?」と彰。 「わかってねーな。 あのな、自分の力で人気者になんなきゃ意味がねーの、な。」 「とかいって、実は自分の人気が下がるのを恐れてるんじゃねーの? ホントはセコイ男?修二セコイ!」と彰。 「そんなんじゃねーよ。」 「そうだよっ。 俺は自分の人気を下げてまで、野ブタ。を人気者にする気は 一切ない。 恋人が野ブタ。? そんなことになってみろ。 今まで気付き上げてきた俺のイメージが・・・」 ービルがガラガラと音を立てて崩れ落ちる図ー 「いやだからあの、そういうやり方はさ、野ブタ。の為になんねーと 思うし。」 「野ブタ。のためねー。ガブっ!ふふ。」修二の首をかじるマネをする修二。 「そうだよ。野ブタ。の為だよ。」 「俺は・・・偽善者です。」 いつものようにまり子とお昼を食べる修二。 まり子が『114の日』のことを話しだす。 「え?俺が?」 「嫌なの?」 「いやいや、そういう訳じゃないんだけど、 でもさ、みんなの前で、愛の告白って・・・」 「え、でも、みんなに祝福してもらえるんだよ。」 「いやでも、あの日に出来たカップルって、不幸になるっていう噂らしいよ。」 「そんな話聞いたことない。」 「ほら、3年生のカップルいるじゃん。 みんなの手前別れられないらしくて、会話のない熟年夫婦だって。」 「じゃあ私が告白する!」 「誰に?」 「修二に決まってるでしょう。 水かけられるかもしれないけど。」 「俺、が?お前に? ないないないないないない!」 「だってそういうきっかけがないと、修二の気持ち、よくわかんないんだもん。 誕生日だって全然教えてくれないし。」 「違う違う。誕生日は、知ったらさ、気ー使うかなって思って。 ほら、愛は、秘密を持つことだから、ね。 俺の秘密は・・・お前だよ。」 修二を睨むように見ていたまり子がその言葉に笑い出す。 「いやでも、愛っていいね。」と修二。 「いいね。」とまり子。 「何が愛だっつーの。くだらない!」 そう呟きながら廊下を歩いていると、信子と彰の2ショットを見かけた。 本を見ながら信子の前世は岩だと言っている。 「修二君!」 彰に声をかけられ、修二はみんなの目を気にしながら屋上に。 「修二君!前世占ってあげるから誕生日教えて。」 「俺、誕生日人に教えない主義なの。」 「何で?」 「だって、祝ってもらいたくない人に祝ってもらうのも嫌だし。 あとケーキとかも無理やり食べさせられたりするのも嫌だし。」 「そんなのが嫌いな人なんているんだ。」と信子。 「いやだってさ、欲しくもないプレゼント貰って、 わ、これ、すごい欲しかったんです。ありがとうございます。 これ、前から欲しかったんです、とか言うの、 めんどくさいし、疲れるし、だるいし。」 「何も上げないから教えて。」 「ヤダ。」 「教えてくれないと、毎日プレゼント届けるよーん。教えて!」 「あぁもううざい!」 「どうした。ストレス溜まってない?」 「溜まってねーよ。」 「で、いつ?」 「だから、11月1日。」 「今日だ・・・。」と信子が気が付く。 「ほんとだ!今日じゃん!」 「うるせーっつーの。だから言うの嫌だって言ったんだよー。 マジでお前、祝おうとか絶対言うんじゃねーぞ。」 そう言い教室へ戻ろうとする修二。 「おぅ!出ました、修二君の前世。力持ち! 岩と、力持ち。やっぱり、スーパーベストカップル!」 彰は二人を指差してそう言い、笑った。 会議室で資料の準備をしながら、 玄関に着物を着た美人が立っていたと報告する。 ビシっとスーツを着込んだセバスチャンが答える。 「どこからか、金木犀の香りが・・・。 その着物、僕の見合い相手です。」 担任の横山(岡田義徳)は、 「うっそぉぉぉ!!きったねーーーーっ!!」と驚き先を越されたことを怒り出す。 横山の国語の授業。 『野ブタ。プロデュース大作戦手帳』を広げながら、修二が友達とふざける姿を 見つめたあと、信子は11月1日に桐谷修二の誕生日、と書き込んだ。 ヨシダ(石井智也)が校庭を着物美女と歩くセバスチャンを発見。 クラス中大騒ぎに。 「おいどんは、あんたを、好いちょるです。 ものごっつい、好いちょるです。 貯金も、500万、」 「すごい!す、素敵~。」 二人の姿にアテレコする生徒達。 その二人の様子が変なことに気付く。 女性が泣きながらセバスチャンを残し走って帰ってしまったのだ。 「ハレルヤーーー!!」と叫ぶ横山。 授業終了のベルが鳴り、生徒の一人が偵察に行く。 廊下を一人歩く信子。 「手帳落としたよ。」 まり子は信子の手帳を拾ったとき、偶然、今日の欄に修二の誕生日と 書いてあるのを見てしまう。 信子は慌てて手帳を拾い、礼を言い立ち去る。 信子の後姿を見つめるまり子・・・。 この目のアップ。嫌がらせの犯人なのか。それともミスリード? 屋上で一人校庭を見つめる信子。 「誕生日は誰にも教えないって言ってなかったっけ!?」 修二に詰め寄るまり子。 「うん。言ったよ。」 「小谷さんの手帳に修二の誕生日が書いてあったの!」 「・・・あーーーーーー、あれかぁ。 なにそれ、見たの?」 「見たって偶然だよ。落ちたのを、たまたま、拾っただけ。」 「そういうことか。ああ、あれ、こ、これでしょ、これ。」 修二は自分の手帳をまり子に見せる。 「あ・・・これだ。」 「さっき偶然これ落としちゃったみたいで、小谷が拾ってさ、 俺んとこ届けてくれたの。」 「あ・・・なんだこれ、修二の手帳だったんだ。」 「ごめん。」ほっとして微笑むまり子。修二もほっとする。 「でも、修二ってさ、自分の誕生日手帳に書いたりするんだね。」 「いや、違う、あれ、弟が書いたんだ、弟がさ。」 「あー、そういえば修二の字じゃなかったもんね。」 「え?一瞬でそこまでチェックしたの?」 「うん。」 二人が笑いあう。 「こえっ。」まり子に背を向けと呟く修二。 その時、階段を下りてくる人の歌声。 「シュラバだ修羅場だ~♪シュラバだシュラバだ~♪」 キャサリンこと佐田杳子教頭(夏木マリ)だ。 1フレーズ歌い終わったあと、二人に「失礼!」と言い大笑いし 立ち去った。 「俺って嘘上手いなー。」 修二がパックのコーヒーを飲みながらプールサイドに腰を下ろす。 ふと隣を見ると、セバスチャンが膝を抱えて座っていた! 「よう。」セバスチャンは修二にそう言うと、また視線をプールの方に戻す。 そこへ、二人の存在が見えない生徒達がやって来た。 セバスチャンが見合い相手に振られた話をしている。 「お母さんと私とどっちが大事なんですかって聞かれたらしいんだな。」 「セバスチャンなんて答えたの?」 「お母ちゃんです。」 「お母ちゃんです!?」 「もろマザコンじゃーん。」 「バカだよなー。女の前ではとりあえず嘘つけっつーの。」 生徒たちはセバスチャンをバカにしながら通り過ぎていった。 「・・・すいません。」セバスチャンに謝る修二。 「何でお前が謝るんだ。」 「ああ・・・そうですね。」 「そんなに悪いことか? 家の母親はな、昔悪さばっかりしてた俺を、絶対に見捨てんかった。 そんな母親が好きやいうことが、そんーなに悪いことか?」 「・・・いえ。」 「女に嘘言われへんのが、笑われるほどバカなことか?」 「いえ。」 「俺は絶対にそうは思わん。」 「はい。」 「俺は絶対にそうは思わんからな。」 そう繰り返すセバスチャンの顔はどこか晴れ晴れとしていた。 「あ・・・・金木犀の匂い・・・。」修二が言う。 「うん。間違いなく失恋の匂いやな。」セバスチャンが呟いた。 体育館倉庫から校庭に線を引く石灰を見つめる信子。 「それ何に使うぬ?」彰が聞く。 「やっぱり、誕生日だから何か上げようと思って。」 「本人が嫌がるっつーの。 無理やりやるのもいかがなものででしょうか。」 「だから・・・後に残らないもの・・・。」 その時、体育館の裏手で物音が。 二人が見に行くと、バンドーが彼氏とケンカをしていた。 男は反論するバンドーに手を挙げる。 「何で!いっつもこれじゃん。人のこと殴ってばっかじゃん! 口で言えないの?頭悪いんじゃないの?」 「なんだとー。」男の平手がバンドーの頬に飛ぶ。 殴り続けようとする男。笛の音がバンドーを救う。 「ダメだよそこ、そういうことしちゃ。一点減点だよ。 ハイ、住所と名前。」 そう言いながら二人の間に入る彰。 「何だよお前!」 「草野お前、引っ込んでな。」とバンドー。 「あんね、どんな女の子のコ・コ・ロも、ガラスで出来てるんのね。 だから、女の子は絶対に殴ったらあかんのよー。あっ。」 彰が指差した方に気を取られる男。 その時、彰は素早い動きで男の顔面にパンチ!男はその場に倒れる。 「違うんだってば。私の彼氏なんだってば。」バンドーが庇う。 「うっかうっか。」彰はいつものように笑う。 男が怒って殴りかかってきたのを軽く交わす彰。 「じゃあ世界で一番大事にしなきゃいけない人を、」 彰の言葉を無視して再び跳びかかる男を彰はまた、軽く交わす。 「何で、」男の腹に一発。 「殴るんですか?」今度は顔面に一発。 「コン!」手でキツネを作って決めポーズ(?)。 「何なんだよ、この気持ち悪いヤツ!」男が逃げ出していく。 バンドーは信子と目が合う。 「何見てんだよ! 草野も余計なことするんじゃねーよ!」 バンドーはそう言い、彼氏の後を追った。 「余計なことするんじゃねーよ、ねーよ、ねーよ、」 彰はバンドーの捨てゼリフを繰り返してみた。 いやいや、参った!(笑) 彰の最初のパンチの動きに、思わずカッコイイ~!と叫んでしまった。(笑) こういう強さを持った人だったとは!! 「バイセコー!」 「バイバイセコー!」 修二が友達に挨拶を交わしクラスを出ると、エプロン姿のまり子がやって来た。 「あー良かった、間に合って。 あのね、ちょっと見せたいものがあるんだ。」 その頃、彰と信子は校庭に石灰で線を引きながら言ったり来たり。 まり子が作ったお手製のデコレーションケーキに飾られた、 作り物のローソクに笑顔で息を吹きかける修二。 「おめでとー!! ごめんね。ありあわせで作ったからちょっと変だけど。」 「いや、全然美味そう!」 「ほんと?」 「うん!」 「じゃあ食べよっか。」 「あ、ちょっと待って! これさ、もったいないから、このまま持って帰ってもいい?」 首をかしげて可愛くお願いする修二。 「いいよ。」 「いい?チョー嬉しい!マジで!? 俺はマジ世界一の幸せもんだわ。」 ケーキを見つめながら修二がそう言うのを、まり子は嬉しそうに見つめていた。 そのケーキを、修二は屋上で彰と信子に振舞う。 まり子が作ったロウソクを見つめる信子。 「このケーキ、どうしたの?」信子が聞く。 「え?ああ。まり子に貰った。」 「修二は食べないの?」と彰。 「俺、ケーキ嫌いなんだよね。 そういえば、ホイップとか、ない。」 信子がケーキを修二のところに持っていく。 「これは、食べなきゃ。心こもってるし。」 「あー、大丈夫。 まり子にはさ、ちゃんと、びしっと、喜んでるところ見せてるし。」 そう言い笑う修二。 「でも食べなきゃ。」 彰が信子を見つめる。 「お前そういうところが頭固いっつーの。 いいの、こういう嘘は。 向こうも喜んでるしさ、こっちも無理してねーし。 丸く収まってんじゃん。」 「・・・でも・・・心が・・・。」 「心、心って、気持ち悪いんだよ。 つーかさ、お前、いい加減、嘘ぐらいつけるようになれよ。 だからあれじゃねーの、こう、いじめられるんじゃねーの? 何だよ、心って。キモイっしょ。」 信子は諦めてケーキをテーブルに置き、屋上から立ち去った。 「何だよあれ・・・。」修二が呟く。 「あーあ。 野ブタ。がさ、お前が誕生日だっていうから、どうしても何かやりたいって 言い張って、ガブっ。」 「ていうか俺、そういうこと辞めろって言ったよな。なぁ!?」 「ささやかですが、俺と野ブタ。からの、コ・コ・ロ、です。」 彰は校庭を指差し、帰っていった。 修二は校庭を見てみると、そこにはバースデーケーキが描かれていた。 それを暫く見つめたあと、 「お前ら、」だが二人ともそこにはもうおらず。 食べかけのケーキを見つめたあと、修二はもう一度校庭に描かれた バースデーケーキを見つめた。 二つのバースデーケーキに、彼は何を思ったでしょう・・・。 「本当のこと教えてくれ!」 見知らぬ男に追いかけられ逃げ惑う豆腐屋店主・平山一平(高橋克実)。 平山の家に下宿している彰は、『アンパンマン』の歌をDJ風に歌っていると 平山が家に駆け込んできた。 「どうしたの、おいちゃん。」 「本当おじさんが出たんだよ!」 「何その本当おじさんって。」 「何?知らないのー!? 本当のこと、教えてくれよーって、追いかけてくるんだよー! 教えないとね、ずっと付いてくるんだよ。」 『本当おじさん』に追いつめられ、平山は心にしまっていた思いを語る。 「新商品で、一山当てて、自社ビルとか建てないなー、なんて、 不遜にも思っていました。 でもって、トイプードルとかも飼ってみたいなーなんて、 すいません!すいません!」 「本当おじさんに、嘘つくと、恐ろしいーことが起こるらしいよ。」 怯えきった様子で平山が言う。 「どんなこと・・・」 「あんなこと、こんなこと・・・」 「怖えーーー!!」 校庭にたたずむ一人の少女。 石灰で描かれたバースデーケーキを蹴り続け・・・ そして新たな線を加え、微笑んだ。 翌朝、学校に来た生徒たちは校庭の様子に大騒ぎ。 バースデーケーキの絵の無残な姿の上に、相合傘でノブコとシュージと 書かれていた。 バンドーグループは信子を指差し、あることを思いつく。 114のイベントに応募用紙を入れる4人。 谷口健太がクラスに駆け込む。 「114の日、誰がやるか決まったぞ! うちのクラスのやつ。しかも女子!」 クラス中大騒ぎ。 「しずかに!とりあえず、タニの話聞こうぜ。」と修二。 「今年は・・・小谷がやるって!」 修二が、彰が、そしてクラス中が、驚いて信子を見つめる。 「誰?誰に告白するの?」佐伯奈美(?)が聞く。 「それが・・・修二だって。」タニが代わりに答える。 「俺!?」信子も彰もそのことに驚く。 イベントの出演者決定に生徒たちは号外を発行し、大騒ぎ。 『告白者 2-B 桐谷信子 上原まり子の彼氏 2-B 桐谷修二』 その新聞を友達に見せられ、まり子も驚く。 修二はこの騒ぎにうんざり。 「みんなの前で、水を被るのは、ほんっとうに辛いことよ。」 昆虫オタクの手塚(広瀬 剛進)がトイレで修二の背後から顔をくっつけて言う。 「モテル男は・・・辛い!」 ブンタ(山根 和馬)も修二に声をかける。 この人は、お洒落坊主ですよね!? 「修二、大変じゃん。」と美咲(田島穂奈美)。 「でも同情は禁物だからね。 だって、ずーっと一緒に付き合わなくちゃならなくなるんだよ。」と奈美(亜希子)。 ※生徒の名前間違っていたら教えて下さい。 「小谷さん、幸せの絶頂でーす。」 バンドーグループが信子に紙吹雪を降らせる。 「明日は、明るい日、と書くんです、どーなの?」 修二の友達グループが修二の周りに集まってくる。 「それは、明日のお楽しみに!」 =屋上= 「野ブタ。・・・悪いんだけどさ、俺多分、水、かけちゃうと思うわ。」 「うん。いいよ気にしないから。」 「・・・ごめんな。」 「私のことで、迷惑かけちゃって、ごめん。」 修二が帰ろうとする。 「ちょっと待てよ。 野ブタ。を人気者にしようっていうプロデューサーが そんなこと言っていいんですか?」 修二は彰の手を振り解き帰っていく。 「いいんですか!?」 信子は彰の腕をそっと叩く。 「どうした?」 「・・・力って、どうやったら出るのかな。」 「野ブタ。パワー、注入! ブー。 これであなたも元気100倍!」 ヒーローの変身ポーズのようなものを見せ、信子の頬にそっと触れる彰。 信子は彰から元気を貰い、帰っていった。 彰は修二を追い掛けて言う。 「野ブタ。はバンドーたちにはめられたんだぜ。」 「そんなことわかってるよ。」 「お前に水かけられたら相当へこむと思うよ。」 構わず歩き出そうとする修二は彰は引き止める。 「バンドーたちから水かけられるのとは訳違うんだからさ。 水かけらた後で、ゴメンゴメン、本当はかけたくなかったんだ、じゃ 済まないのよ。 一旦潰れたコ・コ・ロ。は、そう簡単に復活しないんだから おわかり?」 彰には答えず歩き出す修二。するとそこへまり子がやって来た。 「小谷さんのこと聞いて・・・。」 「あぁ、あ、あれ、あのことね。 実は俺も困ってんだよ。」 「修二優しいから、ちょっと不安。」 「え?何で?あの小谷だよ。選ぶわけないじゃん。大丈夫。ね?」 彰の視線に気付く二人。 「行こう。」と修二が言う。 「え?でも、いいの?」彰を気遣うまり子。 「別に。友達でも何でもないし。行こ!」 修二はそう言い行ってしまった。 「あっそ。」手でキツネを作り彰が呟く。 信子は廊下にたむろすバンドーたちに気付く。 一度壁に隠れ、彰が教えてくれたように手を腰に当て、ためらいながら ポーズを作る。 「野・・・野ブタ。パワー、注入。」 そして信子は、バンドーたちの前に立ちはだかった。 「何!?」 「あ、あの・・・話があるんだけど。 坂東さんだけ。」 「いいよ。」バンドーが笑みを浮かべて答えた。 「こ、こ、告白の話、取り消して下さい。」 「私に言っても無理なの。 あれは一旦出すとキャンセル出来ないって決まりなの。」 「ほ、他の人に、迷惑かけるの嫌だし。」 「他の人って修二? バッカじゃないの。 修二はあんたに平気で水かけるよ。決まってんじゃん!」 バンドーが信子の頭を小突く。 「人に、水かけて平気な人は、いませんから。」 「私は全然平気だよ。とくにあんたなんかの場合。」 「私は、クラスで、浮いてるけど、 そういう坂東さんはもっと浮いてますから。」 「そんなことイチイチあんたに言われなくたって、 こっちは幼稚園の時から自覚してます!」 「・・・変わろうと、思わないの?」 「今更イイコやれっていうの?出来るワケないじゃん。」 「人は、変わることが出来る。」 「はぁ!?別に私変わりたくないし。」 「私は、坂東さんに殴られて、坂東さんは、彼氏に殴られて。 何で、バカみたいに、同じことを繰り返すんですか? 何で、もっと、違う自分になろうと思わないんですか?」 バンドーは言い返すことが出来ず、その場から歩き出す。 「人は変われます!」 信子の言葉に一瞬足を止め、バンドーはその場を去った。 信子は力尽きたようにその場に座り込んだ。 修二が掲示板に貼られた号外を見つめていると、 「キャッサーリン キャッサーリン♪」と歌いながらキャサリンが来た。 「どーする、桐谷。」 「どうするって?」 「頭だけだったらね、何だってすっと解決するんだけど。 コ・コ・ロはねー。」 「あなたは、昔のままじゃないー♪バーン!」 そう歌いながら、キャサリンも立ち去った。 桐谷家の夕食。 ちょうど食べようとした時、インターフォンが鳴る。 弟・浩二(中島裕翔)は 「何で僕なのー。 たまにはお父さん行ってくれたっていいじゃん。」 と文句を言いながら玄関に行く。 「おーじゃまーんぼ。」彰が両手にブロック塀をぶら下げ上がりこむ。 「何だよ、お前!」 「友達?」父・悟(宇梶剛士)が言う。 「ウィッス。今ちょっと微妙なんすけどね。 ゴム、可愛いね。」と彰。 慌ててパイナップルヘアーにしていたゴムを外す修二。 「うわっ。ここんち割り箸洗って使ってら。 エコだねエコ。アッハッハ。」 「つーかお前、何しに来たんだよ。」 「脅しにきたぬー。」 「はぁ!?」 みんなが見つめる中、彰はブロックの上にカバンの中から取り出した 瓦を10枚並べ始める。 「俺ね、いろいろ考えたんだけど、 野ブタ。が水かけられるのを黙って見てらんないのね。 だから・・・明日お前がもし水かけるようなことがあったら、 タダじゃおかないのー。パン!」両手でピストルを作り撃つマネ。 「タダじゃおかないって?」と修二。 すると彰は拳をつくり、「セイヤ!」と瓦にそれをぶつける。 10枚の瓦が全て割れた! 「うわぁ!」驚く桐谷家。 「あなた明日こうなるね!」 彰はそう言うとさっさと割れた瓦をカバンに戻す。 浩二がそれを手伝う。 「ありがとー。 うわ、ここんちは味噌おでんだー。 ウマイ! お邪魔しましたー。」 彰は一つつまみ食いし、帰っていった。 修二はベッドの上で悩んでいた。 「はぁ・・・。 いくら考えたって結論なんて出ねーよ。 はぁ・・・。 よし!あみだくじで決めよう!」 『野ブタ。プロデュース大作戦手帳』を取り出しあみだくじを書く修二。 花、水、花、水。 4択の中から一つを選ぶ修二。 11月4日。『114の日』がやって来た。 デスティニーが司会する中、信子が登場。 「小谷さん、あなたが告白したいのは、桐谷修二さんでよろしいですね。」 「・・・」黙ったまま頷く信子。 「それではお待たせいたしました。桐谷修二君の登場です。どうぞ!」 場を盛り上げながら修二が登場する。 「これで、114の日の主役が出揃いました。 一つの愛が、生まれるか、はたまた散ってしまうのか。 小谷さん、愛の告白を、どうぞお願いします!」 長谷川が信子にマイクを向けるが信子は黙り込む。 「何でもいいので、一言、お願いします。」 修二が、言えよ言えよ、と面白おかしくジェスチャーする。 「・・・人って、変われるよね。」 信子が修二に言う。その言葉に、修二やバンドーの顔から笑みが消える。 「えー、今のは何なんでしょうか。 何かの暗号なんでしょうか。 さ、桐谷君。二つのロープが目の前にあります。 その二つのロープを掴んで下さい。」 近藤に言われ修二がロープを掴む。 「この、二つのロープ、一つは花。」 「ヒラヒラヒラ。」 「一つは、水。」 「バシャー。ヘックション。」 「果たして、小谷さんの恋の行方はいかに。 さ、桐谷君、判定を、お願いします!」 二つのロープを手に会場を見渡す修二。 まり子が切なそうに見つめている。 彰が割り箸を折って見せる。 友達が、バンドーが、教師達が成り行きを見守る。 修二は目を閉じ、結果を出そうとしていた。 その時、 「あの・・・変えても、いいですか?」信子が言う。 「え?変えるって?」 「相手を、変えてもいいですか?」 「え、桐谷君じゃ、嫌ってことですか?」 信子が頷く。 「修二君、チェンジ!」 「チェンジ!?」言われるがままステージから降りていく修二。 「ってことは小谷さん、告白の相手は、誰になさるんですか?」 「私が、本当に好きなのは・・・」 信子は会場を見渡し、一点を指差す。 「坂東梢です。」 会場がざわめく。 「でも、女ですよ?」慌てる司会者たち。 「坂東、梢さん、お願いします。」 信子に指名され、バンドーがステージに上がる。 「バンドーのやつ、水かけるよ。」 「小谷ちゃん、何考えてんだ。」 「そうだよな。」修二は友達に言われそう答える。 彰も困ったように信子を見守る。 「じゃあ坂東さん、ルールはさっき説明したとおりです。 判定を、お願いします!」 信子の頭上には、花びらのバケツと水のバケツ。 そのバケツとつながったロープに手をかけるバンドー。 目を閉じてその瞬間を待つ信子。 そして、暫く考えたあと、バンドーは一本のロープを引く。 みんなの視線がバンドーの手から信子の頭上に移る。 「何で!?」と修二。 「すっげーミラクル!」と彰。 信子に降ってきたのは・・・花びらだった。 信子は自分の頭上を見上げ、両手を広げて花びらを握り締めた。 会場から歓声が上がるなか、バンドーはその場から逃げるように立ち去る。 「何で花なの?」友達に言われ 「間違えたんだよ!最悪!」と答えた。 彰は修二にキツネを作りサインを送る。 修二はそれを無視して友達と一緒に騒いでいた。 屋上からその花を少しずつ降らす信子。 「修二君、本当はどっちを引っ張るはずだったんだ?」 「え?そんなの、どっちだっていいじゃん。」 「つーか最初っからこうなるって予想してたんか?」 「・・・ しかし、野ブタ。があんなこと言うなんてな。」 「つーか何でバンドーは花降らせたんだろう。」 「みんなが、期待しているのと違うことを、 やってみたかったんじゃないかな。」と信子。 「まじっすか?」彰が聞く。 「自分も、変われるんだって、思いたかったんじゃないのかな。」 「みなさん、エブリバディー、例の手帳を出して下さい。 ブーブー。」 彰に言われ、二人も手帳を取り出す。 「野ブタ。プロジェクトチームで、秋の紅葉狩りに行ってみたいと思います。」 「行かねーよ!」即答する修二。 「予定はdoですか?」 「行かねーって。」 「紅葉狩らね?」 「行かねーっつーの。」 「イェス!」 その時三人は、学校を逃げ惑う家原校長(不破万作)の姿に気づく。 「助けてー。」 「本当のことを、教えてくれー!」 「何だ、今の。」驚く修二。 「本当おじさん!」と彰。 「本物だ!すげっ!」 三人は落ちた手帳を拾い、そして帰っていった。 彰は帰り道、その手帳が信子のものだと気付く。 信子の手帳には、ブタのイラストが描かれていた。 ぱらぱらとめくると、『野ブタ。パワー、注入!』のポーズになる。 「おぉぉぉぉ!スッゲー!」彰は感心する。 そんな彰の背後に忍び寄る影。 「本当のこと、教えてくれ!」 「う、うわぁぁぁ!出たー!!!」 一目散に逃げる彰。だが本当おじさんに追いつめられ・・・ 「わかった。俺、野ブタ。のこと、好き。」 「それ・・・恋?」 「うん。恋。」 「フォーリン・ラブ?」 「Yes! Fallin' love!」 本当のことを聞き満足したのか、おじさんは別の方向へと走り出した。 「ふぅー。 フォーリン・ラブ。 ・・・て、おい!えーっ!? 恋!? えーーっ!? 俺、野ブタ。に、恋!? ホントに?ホントに!? ホントにホントに、これ本当の話? ねー、春きちゃうよ、秋なのに。 マジかよーっ!ひゃっひゃ!」 その頃、信子は手帳が修二の物だと気付く。 一度は手帳を閉じたが、ためらうようにページをめくる信子。 そこには、あみだくじが書かれていた。結果は、水。 次のページを開いて見ると、そこにもあみだくじ。結果は、水。 その次も、その次も・・・。 最後に書かれていた6つ目のあみだくじ。結果は花。丸印が付いていた。 信子はそれにそっと触れてみる。 「俺は、野ブタ。の上に、花を降らせるつもりだった。 人気者の修二君を投げ捨ててでも、降らせるつもりだった。 それは多分、あの二人が、好きだったから。 あの二人といる自分が、好きだったから。」 修二が持っていたのは彰の手帳。 開いてみると、3本のアイスの当たり棒と、一万円札、それに 手帳に貼られたのと同じブタのシール、 そしてお化け屋敷で取った3人の写真が入っていた。 その写真を見つめる修二の顔に笑みが浮かんだ。 「そんなこと、自分でも信じられないけど、 そうなんだから、しょうがないじゃんか。」- 配套讲稿:
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