流星花园日版 日语台词第12集.doc
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『オレたちが守る!』 「イケてるメンズが揃いに揃った 魅惑の全寮制男子校、桜咲学園。 そこに、アメリカから転校生がやってきた。 名前は、芦屋瑞稀。」 花屋敷ひばり(岩佐真悠子)は難波南(水嶋ヒロ)ら三寮長を 呼び出し、桜咲学園の生徒の中に女性がいる、と告げる。 ひばりが三人に証拠を見せようとするのを、中津秀一(生田斗真)が 割って入る。 「あれ!寮長たち、何やっているんですか?」 「・・何でもねーよ。」 「いや・・しかし、佐野、残念でしたね。 あのあと神楽坂が高校新記録出すとはなー。」 「中津、ちょっと・・」 「ほら!あれやりましょう!パーティー。 良かったら、ひばりさんもどうですか?」 「結構です! では、先ほどの話はまた後日改めて。」 ひばりが帰っていく。 芦屋瑞稀(堀北真希)は、落としてしまったパスポートの入った 財布を必死に捜すが見つからない。 「そんなに金入ってたのか?」と佐野泉(小栗旬)。 「チゲーよ。 あれには大切なものが沢山入ってんだよ。 カードとかパスポートとか。」 「パスポート!?」 「がー!もう、ない!!」 「お前なんでパスポートなんか財布に入れてんだよ。」 「だって、佐野がちゃんとしまっておけって言うから・・」 「ったく・・」 中津が佐野を呼び出す。 「瑞稀のことがバレた。」 「え・・誰に?」 「ブロッサム学園の、花屋敷ひばりだ。 彼女がパスポートを拾って、三寮長に・・」 「見せたのか!?」 「いや。見せる前に止めたけど・・ うちに女がいるってことは、三寮長も知っちまった。」 「・・・」 「佐野・・俺たちで何とかしないと・・」 「ああ。」 食堂。 佐野と関目の祝賀会が開かれる。 佐野は走り高跳びで準優勝。 関目は400メートルハードルで第3位。 そんな折、今度は『桜咲学園祭』が開催されることが発表される。 佐野がひばりを呼び出す。 「佐野さまが私を呼び出してくれるなんて、嬉しい どういった御用でしょうか。」 ハートマークを振りまきながら駆けつけるひばり。 「財布とパスポート、返してもらえないかな。」 「・・・誰のだか、ご存知なんですね。」 「ああ。」 「では、パスポートにある秘密も?」 「ああ。 色々と、思うことはあると思うけど、 それはどうしても必要なんだ。」 「だったら、落とし主を私のところへ連れてきて下さい。」 「え?」 「それが無理ならお返しすることはできません。」 「・・・」 学園祭は、クラス対抗ということで、クラスで出し物を決める一同。 格闘技、演劇、メイド喫茶。 いろんな案が出て揉める中、瑞稀は多数決で決めればいいと提案。 結果、2年C組は、中央千里(木村了)が提案した「メイド喫茶」を やることになる。 その後、瑞稀は体育の授業に出るため、いつものように学園の 体育倉庫で着替え始める。 ところが、倉庫の窓が開いていたため、着替える姿を難波、 天王寺、姫島に見られてしまう。 顔こそ見えなかったが、明らかに女がいることを見てしまった三人は 愕然とする。 天王寺は、許婚のカンナに、女性の裸を見てしまったと平謝り。 どこで見たのかと聞かれた天王寺、難波たちと秘密にしておく 約束を忘れ、つい、体育館で見たと話してしまう。 カンナはすぐにひばりに報告するが、 「カンナさん。 それは何かの聞き間違いじゃありません?」ととぼけるひばり。 「そんなことありません! 確かに天王寺様は女の裸を見たとおっしゃっていました!」 「女の裸・・・ それはもしかして、おすぎのハゲタカじゃない!?」とひばり。 「おすぎ、ハゲタカ飼っているんですか?」とこまり。 「え・・そんなことないです!」 「いいえ!絶対にそう!絶対におすぎのハゲタカよ!」とひばり。 「・・・もしかしたら・・そう・・かも。」 「でしょう?」 何とかごまかすことが出来た。 ひばりは、寮長たちに判断を任せたのですね。 いいトコあります。 「ね!桜咲学園に、おすぎのハゲタカがいるんだって!」 こまりが公園で掃除するおばさんに言う。 「大阪に、お化けのハゲがいるらしいんだよ!」 おばさんが、警官に。 「大阪に、おばけのQ太郎がいるんだって!」 警官が、泥棒に。 「大阪に、高橋尚子がいるらしいぞ!」 泥棒が、子どもに。 「知ってる?大阪じゃ、タカ&トシって、女らしいぜ。」 子どもが、着ぐるみを着た青年に。 「大阪の、何とかっていうあの、女らしいんだけど、 これって、重要?」 着ぐるみを着た男性が、公園のネコに報告。 「ニャー。」 そのネコが、桜咲学園の裕次郎に報告。 「ウゥゥゥ、ワン!」 裕次郎が、関目に報告。 「え・・嘘でしょう!?」 食堂。 何も知らずに必死に財布を探す瑞稀。 そこへ関目と野江がやってきた。 「ビッグニュース!! うちの生徒に、女がいるんだって!」 口に含んだ飲み物を揃って吹き出す佐野と中津。 「どこ情報?」萱島が聞く。 「うんとね、裕次郎!」と関目。 「バカヤロウ!出直して来い、このヘタ目!」と中央。 「でもね、僕が造った、ワンチャン専用翻訳機で解読したんだよ!」と野江。 「じゃ、間違いない!!」 大騒ぎする生徒たち。 オスカー、秘密を漏らしてしまった天王寺に回し蹴り! 「こうなりゃその女を捜すしかないな・・」難波が呟く。 こうして、生徒たちはその女探しをすることに。 捜査本部を設けたり、祈祷をしてみたり、 そしてついに、生徒全員、男女見分けマシンにかけられることに。 動揺しながら機械を潜り抜ける瑞稀。 その瞬間、中津がコンセントを抜く。 「何だこれは。壊れているんじゃないのか?」 佐野が棒読みでそう言いながら機械に自分を反応させる。 男のランプがつき、瑞稀に合格メダルが渡された。 親指をつき立て成功を祝う中津と佐野。 結局、女性を見つけ出すことができなかった生徒たち。 しかし、生徒たちの中から、その女は自分たちをだました裏切り者で、 許せないという声があがる。 「・・・でもさ、今まで男として付き合ってきたんだから、 別にこのまんなでいいんじゃねーの?」と中津。 「いやいや、俺は無理だね。やっぱ意識しちゃうし。」 「確かに。騙されているのはやっぱ嫌だもんね。」と関目。 「ま、僕なら、すみやかに絶交するけどね。」と中央。 そんなみんなの言葉に、瑞稀は大きなショックを受ける。 その夜、佐野は再びひばりを呼び出した。 「やっぱり・・返してもらえないかな。」 「・・・桜咲学園の中で、今回のことが混乱を招いていることを お聞きしました。 我々の使命は桜咲学園の皆様に快適なスクールライフを 送っていただくこと。 これがその解決に役立つのなら・・・お返しいたします。 ・・・佐野様は、この女性のことが、好きなのですか?」 「・・ああ。」 ひばりが佐野に財布とパスポートを返す。 「ありがとう。」 佐野が、瑞稀を好きと認めました。 ひばりはずっと佐野に憧れてきたのだから、ショックだった でしょうね・・。 佐野はそれを受け取ると、すぐに寮へと戻っていく。 部屋に戻った佐野は、財布をさりげなく瑞稀の机の上に。 翌朝それを発見した瑞稀、 「あぁ!! な、これどこにあったの!?」 「そこ。」と佐野。 「そこってどこだよー。」 「別にいいだろ。あったんだから。」 「・・・な、な・・財布の中とか、見てねーよな。」 「そんなに金に困ってねーよ。 ほら、早く行くぞ!」 「おぉ!」 「そんなに金に困ってねーよ。」の言い方がツボでした。 着替えを見られてから一週間後、瑞稀は再び管理事務室へ。 三寮長が待ち伏せしているとは知らず、再び着替えを済ませ 授業へと急ぐ。 先週の女と符合する行動に、寮長たちは瑞稀が女ではないかと 疑念を抱く。 三寮長から呼び出され、瑞稀が生徒会室にやってくると、 「花桜会」の白い学ランに身を包んだ三寮長が待っていた。 「先週と今日、管理事務室で着替えをしましたか?」とオスカー。 「・・・」 「どうなんだ答えろ!」と天王寺。 「そんな言い方したら答えにくいだろ。 別に取って食おうってわけじゃねーから、楽にしてくれ。 2、3、聞きたいことがあるだけだ。」と難波。 「・・はい。」 「実は先週、管理事務室で着替えている女を見たんだ。 で、1週間後の今日、同じ時間にお前が現れた。 これは単なる偶然か?」 「・・・」 「正直に答えてくれ。 お前は、女なのか?」 「・・・」 その頃、佐野は中津に、ひばりからパスポートを返してもらった ことを報告していた。 そこへ関目がやって来る。 「大変だ! 芦屋が、花桜会に呼び出されたって!」 「え・・」 二人が走り出す。 生徒会室。 長い沈黙のあと、瑞稀が思い口を開く。 「寮長たちが・・見たとおりです。 ・・・俺は女です。」 そこへ、佐野と中津が入ってきた。 「佐野・・中津・・。」 「貴様ら・・今の話を・・」と天王寺。 「・・俺たちは、もっと前から知っていました。」と中津。 「え・・」驚く瑞稀。 「どういうことだ!」と難波。 「俺と中津は、寮長たちが感づく前から、 こいつが女だって知ってたんです。」と佐野。 「何?どういうことだ、難波!」と天王寺。 「知るか! 何で黙ってたんだ。」 「・・こいつがこの学園に来たのは・・・ 俺の為だからです。 芦屋は、アメリカで俺が怪我をした時期に、」 「違います!関係ありません! 俺は自分の為だけにここに来たんです!」と瑞稀。 「・・・俺がハイジャン辞めた原因は、自分にあると思って、 俺を跳ばすためにこの学園に来たんです。」 「つまり佐野君を陸上に復帰させる為に、 ここに来たというわけですね。」とオスカー。 「・・・俺は、芦屋のお陰でハイジャンと向き合えました。」 「なるほど。そういうことか。」と天王寺。 「理由はわかった。 で・・芦屋はどうしたいんだ?」 「・・・俺は・・この学園が大好きです。 だから・・・辞めます。」 「瑞稀・・」中津が呟く。 「みんなと一緒に卒業したかった。 でも迷惑はかけたくないんです! 俺にとって、みんなは大事な存在だから。」 「・・・わかった。 どっちにしろこのままにしておくわけにはいかねー。」と難波。 「何でですか? 別に、教師にバレたわけじゃないし、 黙ってれば何の問題もないでしょう?」と中津。 「バレたらどうすんだよ。 その時傷つくのは・・芦屋なんだぞ。」と難波。 「・・・」 「俺たちが卒業してからじゃ、助けてやることも出来ないしな。」と天王寺。 「だが、見抜けなかった俺らにも落ち度はある。 そこで、俺らが卒業する来年の3月までに、 新しい道を決めてもらうっていうのはどうだ?」と難波。 「まだ・・いていいんですか?」と瑞稀。 「いきなり辞めろなんて酷なこと言わねーよ。」と難波。 「・・ありがとうございます!!」 「まあ、そんなわけだから。 この話はこれで終わりだ。 学園祭では敵同士。負けないからな!」と難波。 嬉しそうに微笑む瑞稀。 「じゃあこれでお開きだ。戻っていいぞ。」 「はい!」「失礼します。」 瑞稀、佐野、中津が生徒会室を出ていく。 「おい、いいのか?3月までなんて。」と天王寺。 「リスクが大きすぎませんか?」とオスカー。 「しょうがねーよ。 いくら女でも、芦屋は紛れもねーうちの生徒だ。 生徒を守るのが、俺ら花桜会の役目だろ?」 「わかりました。」とオスカー。 「その通りだな。」と天王寺。 三寮長は、瑞稀にとってどうすれば一番いいのか、 考えてくれたんですね。いい人たちです! 中庭。 「知ってたんだ・・」と瑞稀。 「・・・」黙り込む佐野と中津。 「何・・話したらいいか・・わかんねーな。」と瑞稀。 「もうすぐ授業が始まるわよ。」 校長・椿(松田聖子)が三人に声をかける。 「校長先生!!」 「どうしたの?浮かない顔をして。 何があったか知らないけど、後悔する暇があったら 今を存分に楽しみなさい。 花ざかりは永遠じゃないのよ。」 そう言い立ち去る椿。 「今を、存分に楽しむ・・・。」 瑞稀はその言葉をかみ締める瑞稀。 「ま・・これからのことはゆっくり考えればいい。 寮長たちがせっかく時間をくれたんだ。 そんな顔して過ごしてたらもったいないぞ。」と佐野。 「そうだよ。 俺たちだって、いつかは卒業するんだ。 だったら、今与えられた時間を、目一杯楽しもうぜ!」と中津。 「お前もたまにはいいこと言うんだなー。」と佐野。 「バーカ。俺は歩く名言集って言われてるんだよ!」 「言われてねーよ。このカンニングバカ。」 「あー!それ言っちゃったよ!このハイジャンバカ! 誰のお陰で跳べたと思ってんだよ!」 「お前ところでさ、あん時何であんな、カンニング、」 二人の間で微笑む瑞稀。 この変はアドリブでしょうか!? 素っぽくて楽しかったです。 「お帰りなさい!校長!」猿渡が椿を出迎える。 「ただいま。 私の留守中、生徒たちを温かく見守ってくださって、 ありがとうございました。」 「いえ。私も楽しんで、彼らと接していましたから。」 「そう思えることが、教師のあるべき姿ではないでしょうか。」 「そうですか!」嬉しそうな猿渡。 「そういえば、預けていた鉢植えは?」 「あ・・それなら・・あ??」 「教頭先生、辞表の書き方はご存知?」 「そんな・・」 「冗談よ。」椿が笑う。 瑞稀と佐野の部屋。 フィギュアを意味もなくいじる佐野。 「・・・黙ってて、ごめん。」 「・・別に。俺も黙ってたんだし。」 「な、いつから知ってたんだよ。」 「お前と、兄貴が口論しているのを、偶然聞いちまって。」 「何でその時言ってくれねーんだよ。」 「・・言ったら、アメリカ帰っちゃうかと思って。」 「え?」 「お前がここに来た理由知って、 お前に、ちゃんと跳ぶとこ見てほしかったから。」 「・・・」 「それに・・・ お前のことが・・・」 「・・俺の、ことが?」 「・・・」 「・・・」 「・・・言わね。」 「おい、何だよ、言えよ。」 「シャワー浴びてくる。」 「おい!佐野!言えよー。言っちゃえよ!」 シャワールームに逃げる佐野。 瑞稀は嬉しそうに微笑むと、フィギュアでハイジャンのポーズを 作ってみる。 「・・・言わね。」もツボ。(笑) 佐野に女だと知られているのに男として通し続ける瑞稀。 二人のやり取りが微笑ましいです。 病院。 父の退院に付き添う佐野。 「高校記録を跳んだらしいな。」 「すぐ追い抜かれちまったけど。」 「それでもたいしたもんだ。」 「・・・親父はバカだよ。 いい年こいてハイジャンのことしか頭にねー。 ・・けど、そんな親父だからこそ、 お袋もついてきたんだろうし。 そんなバカに・・・俺もなりてー。」 「・・・」 「神楽坂は確かに最高のジャンパーだよ。 でも、俺のライバルは・・・親父だ。」 「・・・」 「だから・・・絶対負けない。」 「いいか?一人じゃバーは越せない。 誰かの為に生きろ。 そうすりゃ、何だって乗り越えられる。」 「・・おぉ。」 「・・・もう誰かいるんだな。」 照れくさそうに微笑む佐野。 弟の森が父親の荷物をタクシーに運ぶ。 「たまには、帰って来い。」 「ああ。」 父親がタクシーに乗り込むと、森が佐野の下へやって来た。 「また、追いかける立場になっちまった。」 「すぐ追い抜くつもりなんだろ? いつでも待ってるよ。」 佐野はそう言い、森の頭を撫でる。 森は佐野に微笑むと、タクシーに乗り込んだ。 学園祭の準備をする生徒たち。 みんなに混じって準備を手伝う瑞稀の笑顔に、中津が微笑む。 「良かった!瑞稀に笑顔が戻って。 ・・・って、ちょっと待てーー! なんか忘れてないか!? いや、忘れてる!! 俺と瑞稀のラブストーリーが完全におざなりに なってんじゃねーか! 今切り出したところでタイミングが悪いのはわかってんだけど、 待てば待つほど佐野の方に矢印が向いちまいそうだしなー。 ・・よし、中津秀一、ここは一世一代の大勝負といきますか! ・・いや、ちょっと待てよ。 瑞稀が、5秒以内にこっちを向いたらにしよう。 5、4、3、2、1!」 瑞稀が振り返る。 「あ・・」と中津。 「・・・中津、この間のことなんだけど・・ ちゃんと、返事しようと思って。」と瑞稀。 校庭を歩く二人。 「・・・」 瑞稀が視線を外すと、中津はまた心の中で語り出す。 「今日は、もう少し喋っちゃいまーす! というわけで、整理しよう。 俺は瑞稀に思いを告げた。 そうだ、佐野と勝負したけど、やっぱり無理かもなーと 実感していた時に、この呼び出し。 普通ならごめんなさいだろう。 けど、可能性は、ある! なぜなら、中津データによれば瑞稀の胸キュンポイントは 俺の方がダントツで勝っているからだ! 佐野のツンデレキャラはも時代遅れなんだよ! これからは、俺みたいな笑カッコイイ、 あ、すみませんあの、笑カッコイイっていうのは、 笑えて、尚且つ、カッコイイっていう、略です、ハイ! とにかく、笑カッコイイキャラで俺が、」 「ごめん。」と瑞稀。 「・・・え。」 「俺・・中津のこと、すげー好きだし、 俺にとって、すごく、かけがえのない存在だっていうことに、 変わりはない。 でも・・・友達としか、思えないんだ。」 「・・・」 「・・本当・・ごめん。」 「・・・なにマジになってんだよ。 冗談だよ、冗談! ほら、俺はさ、もっと、ボンッキュッポンな セクシーダイナマイツが好みなんだからよ。 ・・ま・・あれだ。お前が佐野に行き過ぎてるから、 ちょっとからかっただけだよ。 ・・・なんか、悪いな。真剣に悩ませちまったみたいで。」 「・・・そっか。」 「俺とお前は、最高のダチ! それ以外・・あり得ねーだろ。 ・・じゃあな。」 大きなショックを受けながらも、中津は笑顔でそう語り、 そしてその場を去っていく。 「・・・ごめん。」瑞稀が呟く。 「・・ヤッベー。今なら5秒で泣ける・・。 5、4、3、2、・・・」 その場に座り込む中津。 いつも明るい中津に、「ヤッベー。今なら5秒で泣ける・・」という セリフに切なくなりました。 男に恋してしまった自分に戸惑いながらも この恋を貫いた中津。 その相手が男ではなく女だと知り、迷いも吹っ切れ、 これから、という時だったのに。 ライバルは佐野。瑞稀の思いを知っているからこそ、 ここは引くしかないですね・・。 校長室。 学園祭で一番人気だったクラスに渡す景品を、 教師たちと考える椿。 液晶テレビは、イケメンコンテストの特典だった。 食券一年分は、打ち上げライブの特典。 掃除当番一年間免除は、下着ドロボウの時。 ラジオ体操の免除は、ラジオ体操自体がもうない。 スポーツ用品一式は、体育祭で。 シルクのベッドは、月見大会で。 世界一周旅行は無理。 熱海旅行は・・・ 「それは前回のイベントの特典よ!」 やって来たのは秋葉(紺野まひる)だ。 「あら!秋葉!」と椿。 「お帰り!姉さん!」 二人は、姉妹だったのだ! 秋葉は撮った生徒たちの写真に微笑む椿。 女探しの件も落ち着き、再び学園祭の準備に忙しくなる。 瑞稀もメイド喫茶用の看板を取り付けていた… と、そのとき、体勢を崩し乗っていた脚立から落下、 気を失ってしまう。 生徒が校医・梅田北斗(上川隆也)を呼びに行くが、梅田が来たら すぐ診られるようにと、中央が瑞稀のワイシャツのボタンを開け始める。 すると、瑞稀が胸を潰すために着ているベストに気づく。 それを取ろうとしたその時・・・ 「触るな! ったく素人が。下手なことするんじゃねー。」 梅田は生徒たちに寮に戻るように告げると、 瑞稀を担ぎ保健室へ連れて行く。 「あのさ・・・見た?」 「見た!あれって・・」 「まさか・・」 佐野が保健室に駆け込む。 「芦屋は!?」 「心配ない。気を失っているだけだ。 それより・・・クラスの連中は?」と梅田。 「・・・」 「何言われても、シラ切り通せよ。」 瑞稀が意識を取り戻す。 「大丈夫か?」と佐野。 「ここ・・は?」 「保健室だ。 脚立から落ちたらしい。」 「あ・・そっか!」 部屋へ向かう瑞稀と佐野。 「なんか・・心配かけたな!」 「・・・」 「どうしたんだよ。」 「別に。」 「芦屋!」中央が声をかける。 「おぉ!」 「ちょっとだけいい?」 「うん。」 「今日はこのまま寝かせてやってくれ。」と佐野。 「ちょっとだから。」 「大丈夫だって。」 瑞稀は中央と共に食堂へ。 すると、生徒たちが集まっていた。 いつもと違う雰囲気を察する瑞稀。 「・・・みんな・・心配、かけたな。 でももう、大丈夫だから。」と瑞稀。 「芦屋・・・実は・・な。」と難波。 「お前ってさ、女の子なの?」と中央。 「え!?」 「俺たち見ちゃったんだよね。 芦屋が着ているベストの中。」と野江。 「・・・」 みんなの突き刺さるような視線に耐えられなくなった瑞稀は、 無言でその場を走り去る。 その後を追う佐野。 「逃げたってことは・・」 「そういうことだな。」 「マジかよ・・。」 ベストの下を見てしまったと、カマをかけたんですね。 でもここでごまかしたとしても、バレるのは時間の問題か。 校庭のベンチに座り考え込む瑞稀。 「どうしよう・・・」 別の場所のベンチで落ち込む中津。 そこへ萱島がやって来た。 「芦屋が女だってバレた!」 「え!?」 「芦屋が脚立からバランス崩して倒れちゃって、 みんなが助けようと、芦屋の服を脱がしたら・・・」 「マジかよ!! ・・・」 「振られちゃったの?」 「お前さ・・直球すぎんだろ。」 「ごめん。 こんな時、なんて声かけていいのか、わからなくて。」 「こういう時はな、世の中には、オスの数だけメスがいるよ、とか、 中津なら、もっと素敵な人が現れるよ、とか そういう優しい言葉をかけて慰めんだよ。」 「残念だったね。 帰ろうっか。 外、意外と冷えるし。」 「・・お前の言葉が、一番冷えます。 ・・・あれ!? 芦屋が女だってバレたって・・ お前、瑞稀が女だって、知ってたのか!?」 「うん。転入してきた日に、オーラでわかった。 でも、本人が男だって言い張っているし、 問題ないと思って、黙ってたけど。」 「・・・お前は最高だな!!」 「・・中津にはもっと素敵な人が現れるよ!」 「バーカ。おせーんだよ。」微笑みあう二人。 失恋してしまった中津ですが、彼にもいい友達がいるので 大丈夫ですね。 萱島が転校当日から瑞稀の秘密に気付いていたとは!! 恐るべし、オーラ!! 裕次郎を連れて瑞稀に近づく佐野。 「どうした裕次郎。 みんな戸惑っているだけだって。 ちゃんと向き合えば、わかってくれるはずだ。 ここで逃げても、何も始まんないぞ。 何があっても、俺が絶対守ってやるから、な、裕次郎。 ・・うぉ。なんだいたのか。」 「・・・」 「よし。」 「そっち行止りだぞ。」 「・・・知ってるよ。」 微笑む瑞稀。 「ほら。帰るぞ。」 「おぉ。」 瑞稀が佐野の後に続く。 佐野らしい、励まし方でした。 翌朝。 教室の前でベルトを締めなおし、気合を入れる瑞稀。 緊張の面持ちで教室に入った瑞稀を迎えたのは、クラスメイトの 冷たい態度だった。 「なぁ、メイド喫茶とかやめない? 本当に女がいるのにさ、女装する意味とかなくねー?」 「そうだよな。じゃ、一から決めなおすか。」と生徒たち。 「おい!今更何言ってんだよ。」と中津。 「あれ?お前も、女なんじゃねーの?」 「なんだこのやろう!」 つかみ合う生徒たち。 「やめろよ!! 一度はみんな賛成したんだろ!? だったら最後までやり遂げようよ!」 関目の一喝で、クラスは静かになる。 「ありがとう、関目。」 瑞稀は礼を言うが、関目は視線をそらしてしまう。 「あーあ、でもなんか、裏切られた感じだよな。」 「佐野を追いかけてきたらしいよ。」 「え、何それ。ストーカーじゃん。」 「こえー!つーか気持ち悪いな。」 次々と不信を口にする生徒たち。 「おめーらな!!」と中津。 「うるせーんだよ!!」 中津よりも大声で怒鳴ったのは、中央だった。 「お前らそれでも男か? 言いたいことあんなら面と向かって言えよ!! 半年間友達やってきたんだろ? 掌返して笑いもんにしやがってよ。 マジだせー。」 中央の一喝に、静まり返る生徒たち。 中央君、男らしかった! 今までは難波先輩に恋する、女の子みたいに目がキラキラした 男の子って思っていたけれど、 ここでこういうことを言えるこの勇気!素晴らしい! 「みんな・・・ 内緒にしていて、ごめん。 ・・・俺は・・・女だ。 でも!騙そうと思ってたわけじゃないし、 みんなのことは、本当に大事なダチだと思ってる! だから、」 「おい。あんま調子いいこと言ってんじゃないぞ、瑞稀ちゃん。」 「俺らはお前が女と知ってて、 仲間とは呼べねー。」 「お前は騙すつもりなくってもさ、 俺たちは、裏切られた気分なんだよ。」 「ほんとに・・・ごめん。」 いたたまれなくなった瑞稀は、教室を飛び出してしまう。 「お前ら・・・ あいつがこの学園に来た本当の理由・・・ 知らないだろ。 あいつは、」 中津が瑞稀が学園に来た本当の理由を話そうとすると、 「中津・・・俺が話す。」 と中津を制し、佐野が立ち上がる。 保健室。 「この時が来たか・・・」と梅田。 瑞稀はイスに膝を抱えて座っている。 「これからどうするつもりだ?」 「・・・わかんねー。 けど、このままアメリカには帰れないよ。 俺のせいでみんながバラバラになっちゃって。」 「もっと辛い目に遭うかもしれねーぞ?」 「それでも・・・ちゃんと向き合わなきゃ。」 「そうか・・。 だが、これだけは覚えておけ。 お前は、一人じゃない。」 「・・・うん。」 梅田が瑞稀の頭を撫でる。 何かあると駆け込む保健室。 梅田という味方がいてくれて良かった! トイレ。 「ここ女子トイレじゃないんですけどー。」 他の学年の生徒たちが瑞稀を取り囲む。 そんな瑞稀を助けに来たのは、関目たちだった。 「みんな・・・」 「芦屋・・・ごめん!」 関目たち三人が頭を下げて謝る。 「佐野から全部話は聞いた。 ちょっと・・混乱しちゃっててさ・・。 けど、芦屋は芦屋だもんね。」 「関目・・・」 「せっかく名前覚えてくれたのに、こんなんで仲悪くなるのって バカらしいじゃん。」 三人の笑顔に、瑞稀も嬉しそうに微笑んだ。 体育館。 バスケットの試合。 他のクラスの生徒たちにマークされた瑞稀を守るクラスメイト。 瑞稀がシュートを決めると、ハイタッチ! 授業中。 シャープペンを持ったまま白目をむいて眠る中津。 佐野は振り返り、瑞稀に何かささやくと、紙くずを中津に 思い切り投げつける。 「イッタッ!! おい、全然寝てねーっつってんだよ! 何してんだよバカヤロー!」 佐野に文句を言い席に戻ると、再び白目をむいて居眠り。 佐野も変わりました! 瑞稀が来る前は、こんなイタズラしなかっただろうな~! 生田さんの白目をむいた演技も楽しい! クラスのみんなと力を合わせて学園祭の準備をする瑞稀。 そんな瑞稀を見つめて微笑む佐野と中津。 「それ学園祭!学園祭!」 浮かれて行進する生徒たち。 中津に手をつかまれ仕方なく参加する佐野。 瑞稀と佐野の部屋。 「え!?」驚く佐野。 「俺、学校辞めることにした。」 「・・・」 「そんな顔すんなよ。 俺、この学校にいられて、本当に良かった。」 「・・・」 「中津や、難波先輩、萱島、関目、中央、 みんなと高校生活を共に出来て、本当に幸せだったんだぜ。 それに・・・何より・・・ 佐野と会えたこと! 佐野の跳ぶ姿を又見られたこと! ・・・思い残すことは・・何もない。 本当にありがとう。」 「・・・一つだけ・・聞いていいか?」 「うん?」 「アメリカに、笑って帰れるか?」 「・・おぉ!」 「・・わかった。 じゃあ・・・俺も笑って送り出す。」 「佐野・・・」 「・・・ありがとな。 ここまで、来てくれて。」 「・・・」 「お前に出会えて、本当に良かった。」 「・・・」 佐野が瑞稀に手を差し出す。 佐野と握手する瑞稀。 「おぉ!」 笑いあう二人。 佐野は大人ですね。 瑞稀がアメリカに笑って帰れるのなら、 思いを抑えて、笑って見送ろうと決心した。 瑞稀は早速、椿のところへ退学届を持参し、性別を偽り入学した ことを謝る。 「確かにいけないことよ。 けど、後悔はしてないんでしょう?」と椿。 「はい! ・・・荷物をまとめたら、すぐに出ていきます。」 「今日一日、みんなと過ごしなさい。」 「え?」 「せっかくの学園祭よ。 最後の思い出に、目一杯楽しみなさい。」 「ありがとうございます!」 「あなたにとって、この学園は何だったのかしら。」 「・・・今、この瞬間が、かけがえの無いものだと思えた、 私の一生の宝物です。」 「そう。」 「お世話になりました。」 瑞稀を笑顔で見送る椿。 瑞稀が教室に戻ると、みんなが円陣を組んでいた。 「お!瑞稀も入れよ!」と中津。 みんなが瑞稀を呼ぶ。 「早く来いよ。」と佐野。 「・・おぉ!」 「今日の学園祭で、客一番集めて、 一人一台、ノートパソコンをゲットしようぜー!」 「イエーーイ!」 「行くぜー!ベイベー!」 「ベイベー!!」 「いざ、出陣じゃ。」 第25回桜咲学園・学園祭が始まる。 瑞稀、佐野、中津らが女性に扮する「メイド喫茶」も盛り上がる。 瑞稀と萱島がメイド姿で客を出迎える。 佐野のメイドコス。中津のナースコス。 「おまえー!ちゃんと笑顔で挨拶しろよー。」 瑞稀がトレイで佐野の頭を叩く。 瑞稀に言われ、仕方なく笑顔で接客する佐野。 やって来た客は、神楽坂! 「佐野・・・」と絶句。 「お!お前は、意外といいヤツ神楽坂じゃねーか。 あのね、好みのメイド指名できるんだけど、 なんか希望ある?」 中津が聞くと、神楽坂は黙って佐野を指差した。 「えぇ・・」嫌そうな佐野。 みんなの笑顔を嬉しく見る瑞稀だが、寂しい気持ちは隠せない。 ホストクラブ。 萱島の、両手をかざした写真に手をかざしてみる樹里。 そこへ、ホスト・萱島が現れた。 クラス対抗の出し物なのに、難波先輩率いるホストクラブには なぜか萱島や中央が。 樹里と嵯峨君は終わってしまっていたのか!? トイレ。 女装のまま並んで用を足す佐野と中津。 「お、お前さ、その・・あれだよ。 瑞稀に・・気持ち、伝えなくていいのか? ・・好きなんだろ?」と中津。 「・・・」 「瑞稀も、待ってんじゃねーの?」 「あいつさ、正体バレても私じゃなくて俺なんだよ。 それってきっと、ここでは男でありたいってことなんじゃ ねーかなーって思ってさ。」 「俺は、男だと思っても好きだったけどー。 ま、失恋した相手の恋を応援するほど、俺もお人よしじゃないし。 別にいいんだけどさ。」 瑞稀は梅田に正体をバレても、男として通してきました。 佐野は瑞稀が今どういう思いでいるのか、ちゃんと考えて あげられる人です。 「あなたのことが、好きだからー!」 オスカー、ひばりに告白! 「私を誰だと思っているの!? ・・・でも、そんなに言うなら付き合ってあげてもいいわよ。 行くわよマサオ!」 「はい!ひばり様!!」 「メイド喫茶」のあとは、艶やかなドレスとメイクで女性に扮し、 誰が一番美しいかを競う「女装ファッションショー」が開催される。 瑞稀は、佐野と中津と登場し、観客から大きな拍手を受ける。 しかし、女の瑞稀を抑え、優勝したのは佐野だった。 「うそー・・・」瑞稀、ショック! 誰が可愛かったって、中央君!! お人形さんみたいでした。 なぜか神楽坂も女装してステージに。こちらも美人! 難波先輩も関目君も可愛い! 学園祭も終盤となり、生徒たちは打ち上げである「後夜祭」に向かう。 瑞稀も佐野に誘われるが、忘れ物をしたからと言って部屋に戻る。 窓ガラスにサインペンで 『Forever in my heart.』 と書き込む瑞稀。 半年間過ごした思い出の部屋を見渡し別れを告げると、 瑞稀はスーツケースを持って部屋を出る。 とうとう学園を去るときが来たのだ。 食堂。 思い出をかみ締めるように、机に突っ伏す瑞稀。 ゆっくりと校内を歩く瑞稀。 裕次郎の前にしゃがむと、頭を撫でながら 「裕次郎。 俺は、男として出ていきたいんだ。 わかってくれるよな。」 と語る。 中庭へやって来たとき、瑞稀は自分の目を疑う。 なんと、佐野、中津を始めとした全員が瑞稀を待っていたのだ。 突然のことに驚く瑞稀。 「お前の考えなんてお見通しなんだよ!」と難波。 「そうだー!!」みんなが騒ぐ。 「お前はほんっとつれねーヤツだな。」と中津。 「みんな・・・」 みんなの笑顔。中津の悲しそうな顔。神楽坂も待っていてくれた。 みんなの元に駆け寄る瑞稀。 「どうして何も言ってくれなかったんだよ。」と中津。 「・・わりぃ!・・言うとさ、別れが辛くなるから。」 「ふざけんなよ・・」 「中津、元気でな。」 「・・・」黙ってその場を立ち去る中津。 佐野が中津の後を追う。 生徒たちが一人一人、瑞稀に言葉を送る。 「お前がいてくれたお陰で、俺最高に楽しかったよ!」 「アメリカ行っても、俺らのこと忘れんなよ。」 「おぉ。」 「俺、芦屋がいなくなると、寂しいよ。」 「俺たちがテレビで漫才やるときは、絶対呼ぶからさ!」 「そん時は絶対見に来いよ!」 「わかった!」 「嘘発見器- 配套讲稿:
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