日本近现代文学复习资料整理.doc
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(完整word版)日本近现代文学复习资料整理 一、问答 1、「天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず」出処は・明治時代における最大のベストセラー: 学問のススメ(福沢諭吉) 2、福沢諭吉代表作:学問のススメ、西洋事情、文明論之概略 3、明治初期戯作文学代表作家と代表作:仮名垣魯文(がながきろぶん)(最後の戯作者)「万国航海西洋道中膝栗毛(せいようどうちゅうひざくりげ)」(十返舎一九「東海道道中膝栗毛」)、「牛店雑談安愚楽鍋(あぐらなべ)」(式亭三馬「浮世風呂」を模した) 3、近代戯作代表作家:柳亭種彦、為永春水 4、明治時期二文星:饗庭篁村(あえばこうそん)、須藤南翠 5、翻訳王:二葉亭四迷、森田思軒 5、最初の翻訳小説の成功:丹羽純一郎「欧州奇事花柳春話」 6、自由民権の宣伝を小説的形体のものに試みた最初のもの・政治小説の嚆矢: 「民権講義情海波瀾」 7、三大政治小説 8、近代最初の詩集、最初の詩抄:丸家善七「新体詩抄」 9、徳富蘇峰主宰した雑誌「国民之友」(時代の思想を反映した第一の雑誌) 10、日本最初の近代的文学論「小説神髄」、 その実践となる小説「当世書生気質」(坪内逍遥) 11、写実主義の徹底:二葉亭四迷の「小説総論」、近代写実小説の先駆け「浮雲」 12、言文一致体完成(到達点)、写実主義の最高傑作:「多情多恨」(尾崎紅葉) 13、近代日本最初の純文学結社:硯友社(尾崎紅葉を中心) 14、日本最初の純文学雑誌「我楽多文庫」(機関誌) 15、浪漫主義全盛を招来(曙を告げる)、日本近代詩の最初の芸術的完成、開花を告げる:島崎藤村「若菜集」 16、森鴎外の評論雑誌「柵(しがらみ)草紙」(讲义上写的しらが草紙是错的)、最初の評論「小説論」 ドイツ三部作 17、初めて西欧詩の芸術的香気を日本に伝え:「於母影」 18、近代最初の本格的な文学論争:森鴎外と坪内逍遥「没理想論争」 19、初期浪漫主義を代表する雑誌、30年代浪漫主義運動を導き出す原動力:「文学界」 20、北村透谷の代表作:『厭世詩家と女性』(恋愛至上を高らかに宣言した)『楚囚之詩』 『内部生命論』(山路との論争の一応の帰結論文。人間内部に宿る生命の重視) 21、明治の恋愛小説の双璧:「金色夜叉」、「不如帰」 22、徳富蘆花名作:『不如帰』(問題小説) 『黒潮』(社会小説、トルストイの筆致に学んだ) 23、自然主義の先駆者:国木田独歩「武蔵野」「牛肉と馬鈴薯」 24、近代小説家として唯一とも言うベキ徹底的な浪漫主義者:泉鏡花 『照葉狂言』は鏡花の『たけくらべ』 25、泉鏡花の神秘的作風の最高作品:高野聖 26、観念小説として最も代表的な作品:「書記官」(川上眉山)、「夜行巡査」 27、深刻小説代表作家と代表作:広津柳浪「変目伝」等 28、詩壇二星:島崎藤村、土井晩翠 29、藤村の二絶唱:秋風の歌、千曲川旅情の歌 30、藤村、晩翠並立時代以降の詩壇の第一人者:薄田泣菫 31、明治時代唯一の象徴詩人:蒲原有明「春鳥集」 32、明星派の歌風の一頂点:与謝野晶子「舞姫」 33、短歌革新の第一声:正岡子規 歌論「歌よみに与ふる書」 (万葉調と写生を推称する) 34、自然主義文学の方向・性格を決定した作品、私小説の始まり:田山花袋「蒲団」 35、夏目漱石に明治の最初の小説と激賞され、日本文学最初の本格的な自然主義の小説:島崎藤村「破戒」 36、明治小説界に自然主義を名乗った最初の人:小杉天外 37、ゾラ風の最初の写実小説:「初すがた」 ゾライズム屈指の作品:『はやり唄』 38、生まれながらの自然派:徳田秋声(特色「無理想・無解決」) 39、川端康成は近代日本の最高の小説と辞した:徳田秋声「縮図」 40、「蒲団」を徹底した作品:岩野泡鳴「耽溺(たんでき)」 41、岩野泡鳴の五部作『放浪』『断橋』『発展』『毒薬を飲む女』『憑き物』 42、正宗白鳥の文学の特色:懐疑性、観念性、虚無性;代表作「何処へ」、第一創作集「紅塵」 43、自然主義文学の命題:「自己主張・内面発見・事実尊重・自己真実」 45、鴎外の歴史小説:乃木大将の殉死から、初の『興津弥五右衛門の遺書』 殉死『阿部一族』安楽死『高瀬舟』 史伝もの『渋江抽斎』 三、文芸用語(*処、随意) 啓蒙思想: 1)文明開化のスローガンのもとに封建的諸制度、因習・偏見を打破し、先進国家欧米の近代思想を普及させようとした指導的思潮は啓蒙思想と呼ばれる。啓蒙思想によって、欧米諸国を模範し、人間平等・自主独立・自由民権・科学知識尊重の精神を鼓吹し、新時代に指針を与えた。啓蒙思想の特色:第一に主知主義;第二に自由主義;第三に実用主義。 2)明六社は、啓蒙思想をもとに、明治という新社会においての実利主義的主張をして、歴史的意義を持った。福沢諭吉の『学問のススメ』はその代表作の一として、よく読まれた。『学問ノスヽメ』は近代社会における学問論・教育論・社会論。明治時代における最大のベストセラーとなった。 明六社: 1873年(明治6年)7月にアメリカから帰国した森有礼が、福沢諭吉・加藤弘之*(中村正直・西周・西村茂樹・津田真道・箕作秋坪・杉亨二・箕作麟祥)らとともに同年秋に啓蒙活動を目的として結成。名称の由来は明治六年結成からきている。 主知主義: 人間の精神(魂)を「知性・理性(理知)」「意志・気概」「感情・欲望」に三分割する見方の中で、知性・理性の働きを(意志や感情よりも)重視する哲学・神学・心理学・文学上の立場のこと。知性主義とも。 戯作文学: 明治初期、滑稽本や人情文など江戸末期文芸の伝統を継承して書かれたものを小説類をいう。 代表作家と代表作:仮名垣魯文(がながきろぶん)(最後の戯作者) 「万国航海西洋道中膝栗毛(せいようどうちゅうひざくりげ)」 「牛店雑談安愚楽鍋(あぐらなべ)」 政治小説: 1)明治10年代から20年代初頭にかけて、自由民権運動とともに作られた、政治意識を啓蒙するための小説。政治小説は自由民権運動の挫折とともに衰退していた。 2)第一期は自由党結党(明14)後、17年その解党に至るまで。第二期は明治18年以後、23年国会開設に至る期間。 3)第一段では、最初は個人の理想の小説、やがて政党の理想の小説。第二段では、第一段と重なっているが、国権意識の顕著な小説。 4)三大政治小説。 写実主義: 1)社会の実情や人間心理をありままに映そうとする文学的立場だ。 2)明治18年、坪内逍遥は日本最初の近代的小説論『小説神髄』を発表、江戸時代の勧善懲悪の否定し、小説はまず人情を描くべきで世態風俗の描写がこれに次ぎと論じた。『小説神髄』は日本で初めて近代的な文学理念とされた。それをもとに、逍遥は『当世書生気質』(とうせいしょせいかたき)を書いたが、劇作調を脱しきれなかった。 3)明治19年に発表された二葉亭四迷の『小説総論』は写実主義の徹底的なものと言われた。そして、言文一致体の『浮雲』は心理の内面描写の成功で、近代的写実小説の先駆けとされている。 言文一致体: 1)文章を話し言葉に近づけて、近代日本の思想、感情を自由的確に表現できるための文体革命運動。西洋にルネサンス以後継起した近代文体革命に匹敵し、日本の近代文化・文学の発達にとって極めて重要であった。 2)言文一致体の作品: 二葉亭四迷……「だ調」 『浮雲』 山田美妙……「です調」 『夏木立』『胡蝶』 尾崎紅葉……「デアル調」 『多情多恨』 『多情多恨』は言文一致体を完成させた。 擬古典主義: 1)明治18年から36年ごろまで、国粋主義的な風潮によって、井原西鶴を手本とする傾向が現されて、擬古典主義的な小説が出てきた。 2)代表作者:尾崎紅葉:『多情多恨』『金色夜叉』;幸田露伴:『五重塔』 二人とも過渡期の代表作家であった。 硯友社: 1)明治18年2月に創立、尾崎紅葉を中心とする明治中期の文学結社。同年5月、機関誌「我楽多文庫」創刊。紅葉、山田美妙らの文士集団。 2)近代日本最初の純文学結社で、「我楽多文庫」が近代日本最初の純文学雑誌である。 紅露時代: 1)紅葉と露伴の活躍した時期は「紅露時代」と呼ばれた。 2)恋愛描写を中心とする尾崎紅葉らの硯友社の文学と、理想を求める男性芸術家を描いた幸田露伴の作品は明治20年代を代表する文芸とされている。 3)二人とも写実主義の手法で小説を書いた。 4)紅葉の作風は客観的、写実的である。露伴の作風は、主観的である。 紅葉は風俗小説。露伴は理想小説。 紅葉は女性描写。露伴は男性像の創造にすぐれている。 浪漫主義: 1)明治22年から38年ごろまで、浪漫主義が誕生した。主に芸術思想を中心、古典主義や合理主義的啓蒙思想への反動と、思想感情の奔放、永遠への憧憬を基調にしていた。(语法错误。。。) 2)明治20年代初期、写実的な硯友社小説に対して、森鴎外や幸田露伴は浪漫主義的先駆的な作品が発表された。それから、北村透谷や島崎藤村ら「文学界」と、国木田独歩ら「民友社」が本格的に浪漫主義的傾向を現した。 3)代表作者と代表作品:森鴎外『舞姫』;島崎藤村『若菜集』;北村透谷『内部生命論』(文学評論);樋口一葉『たけくらべ』;国木田独歩『武蔵野』(随筆集);泉鏡花『高野聖』 *4)当時、時代の閉塞感のため、ある人たちは内面の発見を注目し、だんだん外の権威を対抗し、内の権威を永遠のものとして求めて始めた。その自我の肥大と形而上的なものへの憧憬が、必然的に新しい自然観・人間観・恋愛観・文学観などが導き出されてくる。その結果、透谷の典型的なように、現実の束縛をも無視し得なかった。心に自我や永遠の自由に酔い。背理(浪漫的アイロニー)の前に行動を停止して佇むか、ディレッタントの群れに加わるか。 没理想論争: 1)時間:明治20年代 人物:坪内逍遥・森鴎外 拠点:「早稲田文学」(逍遥)・「しらがみ草紙」(鴎外) 主張:坪内逍遥:没理想――作者の主観を排して無心に事象を描写すること。記実を重んずる実証的文学論。 森鴎外:没理想を反対して、芸術を美的な理想の具現であるとする理想派。 結局:森鴎外が勝利。 2)鴎外の逍遥との間交わされた没理想論争は日本近代最初の本格的な文学論争となった。 3)過程:一般に没理想論争は、まず「前哨戦(ぜんしょうせん)」があり、それが本格的な論争に発展したと見られている。 明治24~25年、前哨戦であった。発端は逍遥のシェクスピア評語に対して、鴎外がその概念のあいまい、文芸の本質、ジャンルの性格論から批判を始めることであった。そうして、八か月にわたる大論争であった。それは、逍遥の記実を重んずる実証的文学論と、鴎外のドイツの哲学者ハルトマンを後盾にして、談理を重んずる立場からの文学論の対抗であった。鴎外は芸術における理論と理想を強調する立場であった。 文学界: 1)明治26・1月創刊。透谷を実質的な指導者にし、自我解放を欲求して、30年代の浪漫主義運動原動力になった。 2)初期浪漫主義を代表する雑誌。北村透谷『内部生命論』、樋口一葉『たけくらべ』、島崎藤村の叙情詩などを掲載。 雅俗折衷体: 雅語(みやひやかな言葉)と俗語(日常の言葉)を取り混ぜた文体。 妖怪趣味:泉鏡花文学の特色 観念小説: 日清戦争後の社会に潜む悪や、古い道徳などに抵抗する意識や信念を描いた小説。明治28~29年ごろの文壇に流行していた。代表作:川上眉山『書記官』;泉鏡花『夜行巡査』 悲惨小説:→「深刻小説」 深刻小説: 1)悲惨小説ともいう。日清戦争後の時代を背景として生まれた。人生や社会の特に悲惨な面を取り上げ、これをことさらに深刻に描きだす傾向の小説。 2)硯友社の広津柳浪の『変目伝』『黒蜥蜴』などの作品をいう。過度な誇張表現が目立ちリアリズム文学として深化しなかったが、観念小説とともに硯友社作家の新傾向であった。 3)極端に悲惨深刻な現実を見極め、そこに社会組織や風俗の罪悪や欠陥をみようとする。 社会小説: 1)明治30年代前半に、内田魯庵らが提唱し、魯庵、小栗風葉らの書いた作品をいう。 2)日清戦争後、急速に発展した資本主義のもつ社会的矛盾を背景に、「社会・人間・生活・時勢へといえる題目に着目」して書かれた議論を呼んだ。作品としては特に見るべきものはなかったが、社会小説によって進められた視野の拡大・題材の深化・批判精神の高まりは、やがて社会主義小説へと受け継がれていった。 浪漫詩: 1)明治30年代、封建道徳の束縛を排し、主観的感情を自由に表す詩である。そして、西欧詩の翻訳の影響も大きい。 2)主な詩歌雑誌:「文学界」(北村透谷、島崎藤村)「抒情詩」(国木田独歩、田山花袋)「明星」(土井晩翠) 3)代表作品:森鴎外ら訳『於母影(おもかげ)』;北村透谷『蓬莱曲』;島崎藤村『若菜集』;土井晩翠『天地有情』 象徴詩: 1)明治42年から、暗示的手法と漢語・雅語の多用に特徴がある。そして、西欧詩の翻訳の影響も大きい。 2)主な詩歌雑誌:「スバル」 3)代表作品:上田敏『海調音』;蒲原有明『春鳥集』;北原白秋『邪宗門』;三木露風『廃園』 浪漫(明星)派: 1)主観的感情を自由に表すことを目指した。 2)代表的な雑誌:「明星」 3)代表作品:与謝野鉄幹『東西南北』;与謝野晶子『みだれ髪』 耽美派: 1)反自然主義。近代的な官能と退廃の世界をうたう。 2)代表的な雑誌:「スバル」 3)代表作品:北原白秋『桐の花』;吉井勇『酒ほがひ』 自然主義文学: 平面描写: 主観をまじえず、事実をありのまま描く文芸上の技巧。明治40年代、自然主義作家田山花袋によって提唱されたもの。1900年から週刊《太平洋》に関係し,ゾラをはじめ外国作家の研究,紹介につとめ,02年には《重右衛門の最後》を発表して注目された。04年《露骨なる描写》を書き,日露戦争に従軍,客観的な傍観者的態度の上に立つ〈平面描写〉を打ち出した。06年《文章世界》創刊によりその主事となる。 一元描写: 岩野泡鳴が唱えた描写の方法論。小説の中で、作者の主観を移入した人物を設定し、その視点から描写を一元的に統一すべきだとする。田山花袋の平面描写に反対して主張したもの。⇔多元描写:小説の描写法の一種で、いくつかの視点から事件や人物などを客観的に描くこと。 私小説: 1)日本の近代小説に見られた、作者が直接に経験したことがらを素材にして書かれた小説をさす用語である。 2)(明治40年)の田山花袋『蒲団』を私小説の始まりとする。 低回趣味:世俗を離れ自然や芸術を楽しむ趣味のこと。 則天去私: 小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。夏目漱石そうせきが晩年に理想とした境地を表した言葉で、宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されている。 四、 尾崎紅葉(擬古典主義、硯友社): 1)明治18年、山田美妙らと硯友社を設立し「我楽多文庫」を発刊。幸田露伴と並称され(紅露時代)明治期の文壇の重きをなした。写実主義とともに擬古典主義を深めるようになる。 2)描写手法:井原西鶴にまなんだ写実の文章に修辞・技巧を凝らす。 文体:雅俗折衷の美文調 3)代表作品: 『多情多恨』は『源氏物語』の影響を受け、心理を注目し、新聞小説の論理的制約を表した。筋の展開を二の次とし、心理・性格の解剖に力を注いだ点に異色な小説であった。言文一致体の到達点として「である」体を案出し、写実主義の最高傑作であった。 『金色夜叉』は明治の最著名作。美文調で、金力の世界を肯定せず、人間の愛情、友情、献身、社会正義の優位を世に訴えた。 樋口一叶: 1)女などの庶民像で、独特の擬古文が特色であった。和歌や王朝文学の教養を生かした美文調の物語作家。「文学界」の浪漫的な情熱に接して、複数な作品をそこで発表した。 2)樋口一葉は文章に露伴の影響を受け、手法に紅葉の影響を受け、感情内容に「文学界」のじかに人生に直面する態度をとっているのである。 3)代表作品:『にごえり』『十三夜』『わかれ道』『たけくらべ』 森鴎外: 1) 明治・大正期の小説家、評論家、翻訳家、劇作家、陸軍軍医(軍医総監=中将相当)、官僚(高等官一等)。東京大学医学部卒業。大学卒業後、陸軍軍医になり、陸軍省派遣留学生としてドイツで4年過ごした。 2)初期文学活動(浪漫主義): Ⅰ.明治22年1月3日、読売新聞の付録に『小説論』を発表し、科学的真を偏重するゾラの写実主義を批判して想像力の重要性を論じた。 Ⅱ.同年8月に蘇峰が主筆をつとめる民友社の雑誌『国民之友』に、訳詩集『於母影』を発表した。その『於母影』は、初めて西欧詩の芸術的・浪漫的香気を日本に伝え、日本近代詩の形成などに大きな影響を与えた。 Ⅲ.同年10月、 日本最初の評論中心の専門誌『しがらみ草紙』を創刊し、論敵を求めている。 Ⅳ.明治23~24年、ドイツ三部作と言われた『舞姫』『うたかたの記』『文つかひ』を相次いで発表した。その中、『舞姫』が日本近代小説の始まりとも言われている。 Ⅴ.論争: #1 M22・4 巌本善治の『文学と自然』をめぐる論争 #2 M23~24 石橋忍月とドイツ三部作についての論争。レッシングに依拠した浪漫的裁断批評ながら、作品批評に勝れた。 #3 M24~25 坪内逍遥との没理想論争。文学においては理想や理念など主観的なものを描くべきだとする理想主義を掲げ、事物や現象を客観的に描くべきだとする写実主義的没理想を掲げる坪内逍遥と衝突する。 3)文壇に復帰してからの文学活動(浪漫主義から歴史小説へ): Ⅰ.「スバル」の創刊から文壇に復帰し、主導的役割をしていた。『雁』と、『三四郎』に影響された『青年』を発表した。 Ⅱ.大正2年、乃木希典の殉死に影響を受けて5日後に、鴎外の初の歴史小説「興津弥五右衛門の遺書」(初稿)を書き終えた。これを機に歴史小説に進み、歴史其儘の「阿部一族」でもあって、「山椒大夫」「最後の一句」「寒山拾得」などは歴史に題材を求めるながらも、作者の主観を否定しない歴史小説でもあった。後者の中に、「高瀬舟」では「安楽死」を題材にした。晩年は資料を尊重し、史伝「渋江抽斎」などを残した。 夏目漱石: 1)日本の小説家、評論家、英文学者。大学時代に正岡子規と出会い、俳句を学ぶ。帝国大学(後の東京帝国大学、現在の東京大学)英文科卒業後、松山で愛媛県尋常中学校教師、熊本で第五高等学校教授などを務めた後、イギリスへ留学。帰国後、東京帝国大学講師として英文学を講じていた。 2)文学活動: M38年、雑誌「ホトトギス」に写生文として処女作の『吾輩は猫である』が発表した。この時から、作家として生きていくことを熱望し始め、その後『倫敦塔』『坊っちゃん』と立て続けに作品を発表し、人気作家としての地位を固めていく。漱石の作品は世俗を忘れ、人生をゆったりと眺めようとする低徊趣味(漱石の造語)的要素が強く、当時の主流であった自然主義とは対立する余裕派と呼ばれた。 M39年、漱石の周辺には門下生が集まって、「木曜会」と呼ばれる集会があった。後の新思潮派につながる芥川龍之介や久米正雄らも学生時代から参加していた。 M40年6月、職業作家としての初めての作品『虞美人草』の連載を開始。 前期三部作:『三四郎』『それから』『門』 後期三部作:『彼岸過迄』『行人』『こころ』 自伝的な作品:『道草』 晩年に「則天去私(そくてんきょし)」の境地に達したといわれる。胃潰瘍に悩まされ、「明暗」が絶筆となった。 3)作風と文学理念: 作風は写実に対して、禅味や俳味を含めている。作品には、人生に対して余裕を持って望み、高踏的な見方で物事を捉えるという、「低徊趣味的」(漱石の造語)な要素を含むので、「余裕派」と言われた。 漱石の作品のテーマは主に二つ、「我執」と「孤独」。「我執」は近代人の苦しい、男女の愛をめぐる物語に表した。「孤独」は、あとの「則天去私」の境界になった。小さな私にとらわれず、身を天地自然にゆだねて生きて行くこと。「則天」は天地自然の法則や普遍的な妥当性に従うこと。「去私」は私心を捨て去ること。夏目漱石そうせきが晩年に理想とした境地を表した言葉で、宗教的な悟りを意味するとも、漱石の文学観とも解されている。 自然主義文学: 1)最初は、19世紀末、自然の事実を観察し、「真実」を描くために、あらゆる美化を否定するというエミール・ゾラにより定義された学説の下、フランスを中心に起こった文学運動。チャールズ・ダーウィンの進化論やクロード・ベルナール著『実験医学序説』の影響を受け、実験的展開を持つ小説のなかに、自然とその法則の作用、遺伝と社会環境の因果律の影響下にある人間を描き見出そうとする。 ゾラの作品は、日本の1900年代の文学界に大きな影響を与えた。現実的傾向と写実手法で、小杉天外は『初すがた』、永井荷風は『地獄の花』などを書いた。 2)前期自然主義: 文学史上の通念として、明治40年代の自然主義文学に対して、小杉天外、永井荷風らによる30年代中葉の、意識的にゾライズムに立った文学を前期自然主義文学と称している。小杉天外は明治小説界に自然主義を名乗った最初の人である。『初すがた』は、ゾラ風の最初の写実小説。『はやり唄』はゾライズム屈指の作品。永井荷風の主な作品は『あめりか物語』『ふらんす物語』『すみだ川』などである。天外は情文で、荷風は性的の追求であった。 3)自然主義文学の方向を決定した: 田山花袋の『蒲団』は、私小説の始まりとされて、日本の自然主義の方向を決定づけた。 代表作品は『生』『妻』『縁』の三部作や「平面描写」の『田舎教師』 島崎藤村は浪漫詩人から自然主義作家へになったが、浪漫詩人として明治の青春を叙情的にうたい大きな影響を与えた。自然主義に転じ、家と自我の問題を追求するのを題材にした。M39年(1906年)、最初の長編小説『破戒』は漱石に「明治の最初の小説」と激賞され、日本文学最初の本格的な自然主義であった。 国木田独歩も、青年時代にロマンチストとして活躍していたが、やがて、ゾラやモーパッサンの影響を受け、自然主義に転じた。「自然主義の先駆者」と評されるが、彼の文学史的位置は極めて大きい。代表作品は『忘れえぬ人々』『牛肉と馬鈴薯』『窮死』。 『破戒』は「前期自然主義」として概括する視点を生んでいる。 『蒲団』は「告白」「懺悔」「自意識」を通して、「自己主張・内面発見・事実尊重・自己真実」という自然主義文学の中心的な命題を透視している。 4)後期自然主義: 日清・日露戦争にはさまれた10年間は、文学における「近代」の胎動期である。性格小説として特徴づけられる小栗風葉の『青春』、島崎藤村の『破戒』、田山花袋の「蒲団」によって、自然主義文学が成立した。それに、牙城としての「早稲田文学」も自然主義文学の可能性を広げようとした。 また、「生まれながらの自然派」と言われる徳田秋声も、無理想・無解決の立場で、『新世帯』『黴』『あらくれ』『仮想人物』『縮図』を書いた。その中、『縮図』は近代日本の最高の小説と川端康成に評価された。 自然主義の中心の島村抱月、国木田独歩、島崎藤村、田山花袋、徳田秋声に対して、岩野泡鳴、正宗白鳥、近松秋江、上司小剣は自然主義の異端と言われて活躍していた。 岩野泡鳴の『耽溺』は『蒲団』の自然主義を徹底した作品であるが、花袋の「平面描写」に対して、彼は「一元描写」を提唱した。それに、彼は小説の方法にはこだわり抜いて、「現代将来の小説てき発想を一新すべき僕の描写論」などで、「一元描写」論を体系化した。岩野泡鳴の五部作『放浪』『断橋』『発展』『毒薬を飲む女』『憑き物』 正宗白鳥は懐疑性と観念性、虚無性が文学の特色となる。第一創作集「紅塵」には、そうして特色が遺憾なく発揮されている。代表作『何処へ』 5)結末と評価 『蒲団』の衝撃は大きく、これによって自然主義とは現実を赤裸々に描くものと解釈され、ゾラの小説に見られた客観性や構成力は失われ、変質してしまった。その結果、小説の内容は事実そのままが理想であるという認識が徐々に浸透していった。その流れはもっぱら作家の身の回りや体験を描く私小説に「矮小化」されたとされる。代表的なものに、藤村『家』『新生』がある。また反自然主義運動が盛んになり、自然主義は急速に衰退していった。 一方、社会の真実をみつめることは、20世紀の日本の資本主義の発展を認識するという側面もあり、それは1930年代になって、藤村が幕末社会を描き出した長編『夜明け前』や、秋声が集大成と言える『縮図』を書いたように、必ずしも小世界にとどまらない傾向も存在し、同時期のプロレタリア文学の評論家の蔵原惟人が、自然主義のリアリズムを発展させる〈プロレタリア・リアリズム〉を主張したような、社会性に目を向けるという方向性も生み出した。そのような点においても、自然主義文学は、20世紀の日本文学にとって通過しなければならない一段階であったといえる。- 配套讲稿:
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